日本糖尿病協会

日糖協について

日本糖尿病学会・日本糖尿病協会合同 アドボカシー活動

Last Update:2023年11月27日

リーフレットPDF

アドボカシー活動

アドボカシー日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は2019年8月4日に合同委員会を開催し、糖尿病をもつ人に対するスティグマを放置すると、糖尿病をもつ人が社会活動で不利益を被るのみならず、治療に向かわなくなるという弊害をもたらすため、糖尿病であることを隠さずにいられる社会を作っていく必要をあらためて認識しました。

 

社会における糖尿病の知識不足、誤ったイメージの拡散により、糖尿病をもつ人は「特定の属性に対して刻まれる負の烙印=スティグマ」(社会的偏見による差別)にさらされています。スティグマを放置すると、糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かす、という悪循環に陥り、個から社会全体のレベルまで、様々な影響を及ぼすことになります。

 

そこで、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が、糖尿病の正しい理解を促進する活動を通じて、糖尿病をもつ人が安心して社会生活を送り、人生100年時代の日本でいきいきと過ごすことができる社会形成を目指す活動(アドボカシー活動)を展開します。

プレスリリース
アドボカシー活動

日本糖尿病学会・日本糖尿病協会合同メディアセミナー2023

日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は2023年9月23日、都内で報道各社向けにメディアセミナーを開催し、糖尿病医療におけるアドボカシーの重要性や両会が取り組むアドボカシー活動、糖尿病の新たな呼称案を紹介しました。

その模様のレポートがさかえ2023年11月号に掲載されましたので下記をご参照ください。

メディアセミナー報告 (さかえ2023年11月号p20-p22)

津村理事(糖尿病の呼称案検討ワーキンググループリーダー)報告スライド

「糖尿病」から、世界の共通語である〝Diabetes″「ダイアベティス」へ

アドボカシー今、糖尿病医療の世界は、変わりつつあります。治療の進歩とともに、糖尿病のある人一人ひとりが、病気があっても人生を充実させるためのお手伝いをする、アドボカシーの考え方に基づく医療を提供するという考え方が生まれています。

糖尿病の治療でよく耳にする血糖管理。血糖の自己管理は大切ですが、それが人生のすべてではありません。医療者と共に、二人三脚で病をコントロールできる時代がきているのです。

糖尿病があっても、なにひとつやりたいことを阻害されず、自分の夢を実現できる社会。一病息災で、生き生きと暮らすことができる社会。  

そんな社会を実現するのは、わたしやあなたの、糖尿病に対するほんの少しの関心です。正しく知ることは、あなたの健康に役立ち、糖尿病のある人へのやさしい理解につながります。  

わたしたちは、皆さんに協力いただきながら、少しずつ糖尿病の新しいイメージを形づくっていきたいと考えます。

「糖尿病」から、世界の共通語である〝Diabetes″「ダイアベティス」へ。

 日本糖尿病協会は、糖尿病への偏見をなくすアドボカシー活動を通じて、皆さんがご自分のペースで治療に取り組み、充実した人生を送ることができるよう、これからも力を尽くして参ります。

リーフレットPDF

糖尿病にまつわる“ことば”を見直すプロジェクト

糖尿病に対する社会的偏見は、不正確な情報・知識に起因する誤った認識(ことば)により生じることが多く、病態を正確に表していない病名や、糖尿病医療で使われる不適切な用語(侮蔑的な表現である「糖尿」や現在の疾患概念にそぐわない「療養指導」等)の使用によるマイナスイメージの拡散により、糖尿病のある人は自らに非がないにもかかわらず、社会から負の烙印(スティグマ)を押されます。

そこで、日本糖尿病協会は、まずは医療現場で習慣的に使われることばの中で、スティグマが生じうる用語を見直すことで、医療現場を起点に糖尿病の負のイメージを一掃し、糖尿病のある人が前向きに治療に取り組む環境を整備したいと考えています。

当面は、下記の用語を中心に見直しに取り組んで参ります。具体的な例を挙げますと、「療養指導」という用語は見直しの重点項目になっており、すでに「支援」「サポート」「教育」等の適切な用語に置き換えるよう進めております。

医療関係をはじめ、各方面において糖尿病に関わられている皆様には、糖尿病のある人に配慮したことばの使用の推進に、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

■スティグマを生じやすい糖尿病医療用語と代替案

「糖尿病」病名に関するアンケート

日本糖尿病協会では、「糖尿病」という病名について、糖尿病のある人がどのように感じておられるかを調査し、病名変更も視野に入れたアドボカシー活動を展開したいと考えています。病気による心理的・社会的不利益を払しょくするために、ぜひとも皆さんのお気持ちをお聞かせくださいますようお願いいたします。

アンケートはこちらから

試合中のインスリン注射を止められた?!

2023年のテニス全仏オープンで、1型糖尿病があるアレクサンダー・ズベレフ選手(東京オリンピック2020テニス男子シングルス金メダル)が、主催者から、試合中にコート上でインスリン注射を打つことを止められたことが話題となりました。

この行き違いは、1型糖尿病の治療についての主催者の理解が十分でなかったことにより起きたもので、根底には、糖尿病のスティグマ(偏見)があったのかもしれません。

疾患の有無にかかわらず、アスリートが自身のコンディションを最適に管理できる機会を与えられるのは、スポーツにおける大前提です。そして、それは社会全体にも言えることです。糖尿病があっても様々なチャンスを阻害されることのないように、病気の治療をかくれてしなくてもいいように、私たち一人ひとりが糖尿病を正しく深く理解したいものです。

日本糖尿病協会は、偏見が生まれる環境を変える活動を通じて、糖尿病のあるすべての人が生き生きと活躍できる社会づくりを目指します。

アレクサンダー・ズベレフ選手(東京オリンピック2020男子テニス金メダル)が試合中のインスリン注射を止められた?! ――1型糖尿病をご存じですか?

WEBセミナー

アドボカシー活動に関するWEBセミナーを開催しています。ぜひご覧ください!

2023年ライブ配信

一般向け

2023年11月11日(土)

2023年11月26日(日)

医療関係者向け

2023年11月8日(木)

2023年11月14日(火)

収録動画

 

このページの先頭へ