アドボカシー活動
日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は2019年8月4日に合同委員会を開催し、糖尿病をもつ人に対するスティグマを放置すると、糖尿病をもつ人が社会活動で不利益を被るのみならず、治療に向かわなくなるという弊害をもたらすため、糖尿病であることを隠さずにいられる社会を作っていく必要をあらためて認識しました。
社会における糖尿病の知識不足、誤ったイメージの拡散により、糖尿病をもつ人は「特定の属性に対して刻まれる負の烙印=スティグマ」(社会的偏見による差別)にさらされています。スティグマを放置すると、糖尿病であることを周囲に隠す→適切な治療の機会損失→重症化→医療費増→社会保障を脅かす、という悪循環に陥り、個から社会全体のレベルまで、様々な影響を及ぼすことになります。
そこで、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が、糖尿病の正しい理解を促進する活動を通じて、糖尿病をもつ人が安心して社会生活を送り、人生100年時代の日本でいきいきと過ごすことができる社会形成を目指す活動(アドボカシー活動)を展開します。
糖尿病にまつわる“ことば”を見直すプロジェクト
糖尿病に対する社会的偏見は、不正確な情報・知識に起因する誤った認識(ことば)により生じることが多く、病態を正確に表していない病名や、糖尿病医療で使われる不適切な用語(侮蔑的な表現である「糖尿」や現在の疾患概念にそぐわない「療養指導」等)の使用によるマイナスイメージの拡散により、糖尿病のある人は自らに非がないにもかかわらず、社会から負の烙印(スティグマ)を押されます。
そこで、日本糖尿病協会は、まずは医療現場で習慣的に使われることばの中で、スティグマが生じうる用語を見直すことで、医療現場を起点に糖尿病の負のイメージを一掃し、糖尿病のある人が前向きに治療に取り組む環境を整備したいと考えています。
当面は、下記の用語を中心に見直しに取り組んで参ります。具体的な例を挙げますと、「療養指導」という用語は見直しの重点項目になっており、すでに「支援」「サポート」「教育」等の適切な用語に置き換えるよう進めております。
医療関係をはじめ、各方面において糖尿病に関わられている皆様には、糖尿病のある人に配慮したことばの使用の推進に、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
Web市民公開講座(世界糖尿病デー)
アドボカシー活動に関するWeb市民公開講座を開催しています。ぜひご覧ください!
「糖尿病」病名に関するアンケート
糖尿病に対する社会的偏見は、不正確な情報・知識に起因する誤った認識(ことば)により生じることが多く、病態を正確に表していない病名や、糖尿病医療で使われる不適切な用語(侮蔑的な表現である「糖尿」や現在の疾患概念にそぐわない「療養指導」等)の使用によるマイナスイメージの拡散により、糖尿病のある人は自らに非がないにもかかわらず、社会から負の烙印(スティグマ)を押されます。
日本糖尿病協会では、「糖尿病」という病名について、糖尿病のある人がどのように感じておられるかを調査し、病名変更も視野に入れたアドボカシー活動を展開したいと考えています。病気による心理的・社会的不利益を払しょくするために、ぜひとも皆さんのお気持ちをお聞かせくださいますようお願いいたします。
そこで、日本糖尿病協会は、まずは医療現場で習慣的に使われることばの中で、スティグマが生じうる用語を見直すことで、医療現場を起点に糖尿病の負のイメージを一掃し、糖尿病のある人が前向きに治療に取り組む環境を整備したいと考えています。
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