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CDEL活動紹介

Last Update:2024年10月9日

各CDELの活動内容の詳細はDM Ensembleで連載されております。ご購読申込は下記ご案内ページから。

活動紹介

東京都 愛知県 京都府

愛知県糖尿病療養指導士認定機構(aichi-CDEL)

名 称 愛知県糖尿病療養指導士認定機構(aichi-CDEL)
設立年 2020年
認定者数 557人(2024年4月)
職 種 看護師166人、准看護師16人、管理栄養士90人、栄養士5人、薬剤師147人、
臨床検査技師28人、理学療法士11人、保健師11人、歯科衛生士71人、公認心理士1名

愛知CDELでの特徴的な2つの取り組みについてご紹介します。

体験型の研修会と医科歯科連携の強化 ~愛知CDELの最近の取り組み~

1.体験型のアドバンス研修会を開催

愛知CDELでは年間で70回ほどの単位が取れる講習会が開催されていますが、そのほとんどが講義形式でした。参加型・体験型の講習会を望む声が多かったために、アドバンス研修委員会を発足しました。より会員の視点から必要とされる研修の企画を、という趣旨で委員長は医師ではなく、看護師が務めます。

2023年10月28日と29日に、「第1回愛知CDELアドバンス研修会」を開催しました。「糖尿病がある高齢者への支援を考えよう」というテーマで講義の他、ワールドカフェや実技演習を行いました。高齢者の身体機能低下が体験できる拘束具や、視力低下が体験できる眼鏡などを装着して血糖測定を行うことで、高齢者への支援を考えるきっかけとなりました。

応募者多数で30名の定員が1日で満席となりました。高額な会場費の確保が課題であるため、実地開催だけでなく、ウェブを使った小グループディスカッションも企画していきます。

アドバンス研修会の様子

2.医科歯科連携のための「あいちDMキャラバン隊」の活動

愛知県CDELでは、糖尿病医科歯科連携を推進するために「あいちDMキャラバン隊」を結成し、近隣の内科・歯科・眼科クリニックのリストを作成して、あいさつ回りをすることから活動を開始しました。連携の内容や必要な患者情報について意見を交わし、内科の医師が求める情報が記載できる歯科の情報提供書のフォーマットを作成することもできました。

歯科クリニックでの勉強会

歯科衛生士による拾い上げで内科に受診勧奨

歯科クリニックには、糖尿病の予備群の患者さんが多く受診されます。歯科衛生士が糖尿病の基礎知識を持ち、潜在患者を見つけて地域の内科につなげることで、発症や重症化を予防できるのではないかと考えています。

歯科衛生士の方には、糖尿病のある人が歯科に来院した際に「糖尿病連携手帳」を見て、糖尿病の治療状況をおおまかでいいので把握していただくようにお願いしています。

こういった活動によって地域全体で患者さんを診る文化が根付いてきているように思います。

 

東京糖尿病療養指導士認定機構(東京CDE)

名 称 東京糖尿病療養指導士認定機構
所在地 東京都港区西新橋2-8-11 第7東洋海事ビル8階
株式会社創新社内
設立年 2017年
認定資格 東京糖尿病療養指導士(東京CDE)
東京糖尿病療養支援士(東京CDS)
認定者数 1,371名(東京CDE:1,228名、東京CDS:143名)(2024年4月)
職 種 (東京CDE)
看護師、保健師、助産師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、診療放射線技師、准看護師、健康運動指導士 他
(東京CDS)
社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、歯科衛生士、栄養士、臨床心理士、臨床工学技士、登録販売者、養護教諭、自治体職員(保健、健康増進担当)、医療事務、医薬情報担当者(MR) 他

東京糖尿病療養指導士認定機構では、主に医療関係の専門職が認定される「東京糖尿病療養指導士(東京CDE:Tokyo Certified Diabetes Educator)」の他に、健康増進や福祉、介護などの幅広い職域において糖尿病予備群や一般生活者を対象に糖尿病の知識の啓発と予防にあたる専門職が認定される「東京糖尿病療養支援士(東京CDS:Tokyo Certified Diabetes Supporter)」という資格の認定も行っています。東京CDSは幅広い職種で構成されており、最近では歯科衛生士、登録販売者、医療事務、医薬情報担当者(MR)が多く認定されています。

参加者大満足!会場とeラーニング、どちらも充実の研修スタイル!

1.認定のための講習会はeラーニング

講習会では東京CDE、東京CDSとして必要な糖尿病に関する全般的事項、食事療法、薬物療法、運動療法などを学習いただきます。

講習会はeラーニングにより開催をしています。受講者の方には自由な時間に受講いただくことができるため「仕事や子育てをしながらでも資格取得にチャレンジしやすいです」「出勤前の1時間とか休日の空いている時間で効率よく勉強ができました」など、毎年ご好評の声をいただけております。

eラーニングの受講画面見本

きちんと受講いただけるように、講義動画には動画の早送りを制限する設定などをしています。

2.更新研修会を会場とeラーニングにより開催

認定者向けの更新研修会(通称:スキルアップ研修会)を2023年度は初めて会場開催とeラーニングによるハイブリッド形式で開催しました。コロナ禍以降ではeラーニングによる開催が続いていましたが、認定者の皆様に現地会場にお集まりいただくと会場ならではの熱気や賑わいを実感することができました。受講された方からは「認定者同士の交流の機会にもなりました」「数年ぶりに会場で受講をすることができてよかった。今後も続けてほしい」というご感想をいただきました。

一方で、eラーニングも依然として多くの方に受講をいただけているため、今後も会場開催とeラーニングのいずれかを選択してご参加をいただける形式でスキルアップ研修会を開催し続けていきたいと考えております。

スキルアップ研修会(会場開催)の様子

左は基調講演、右はグループディスカッションのプログラム

スキルアップ研修会(eラーニング)におけるZOOMミーティングを用いたグループディスカッションの様子

 

京都府糖尿病療養指導士 (CDE京都) 認定委員会

名 称 京都府糖尿病療養指導士 (CDE京都) 認定委員会
設立年 2013年
認定者数 674名(2024年4月)
職 種 看護師217名、准看護師10名、管理栄養士106名、栄養士4名、薬剤師138名、臨床検査技師27名、臨床工学技士2名、理学療法士28名、作業療法士6名、視能訓練士1名、健康運動指導士9名、介護支援専門員16名、社会福祉士3名、介護福祉士11名、臨床心理士3名、歯科医師21名、歯科衛生士72名

CDE京都のスキルアップ委員は、CDE京都認定者自身が自分たちに足りない部分、必要な知識を探し出し、提供していくことを目的に活動しており、特徴的な3つの取り組みについてご紹介します。

CDE京都認定者をサポートするためのスキルアップ委員の取り組み

1.スキルアップ委員の役割を明確化


医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、理学療法士、健康運動指導士の7職種14名がスキルアップ委員として活動しています。スキルアップ委員それぞれの役割の明確化や活性化を目指して、委員長、教育、災害対策、連携、課題解決、事務局いずれかの担当を担い、自発的に活動する仕組みを作りました。各担当は委員長を除いて2~3名で構成され、それぞれ随時検討を行い、2ヶ月に1回開催しているスキルアップ委員会で進捗の確認および全体での共有や検討をしています。

能登半島地震でのDiaMATの現地支援

2.単位更新のためのスキルアップセミナーの企画

近年は新型コロナウイルス拡大の影響により、オンラインでの座談会や症例検討のグループワークを行っていました。今年度からは対面でのセミナーを再開し、支援の視野を広げられるように多職種でのグループを作ったり、横の繋がりを強化できるように同じ地域でグループを作ったりする予定にしています。症例検討はスキルアップ委員の経験をもとに、現在のトレンドに合わせた症例になるよう工夫しています。

スキルアップセミナーでのグループワーク

3.CDE京都認定者の現状把握のためのアンケート調査と更新率向上への挑戦

CDE京都が発足して11年目を迎えました。2018年度は認定者が1366人まで増えましたが、更新率は2~3割で徐々に減少しています。初回の更新時に退会理由を調査し、全体の2割程度の回答率ではありましたが、その理由の第1位が「更新単位を取得するのが難しい」、第2位が「資格を発揮する機会が少ない」でした。CDE京都認定者が各職場で活躍してもらうことが理想ですが、資格を発揮する機会のサポートも必要です。その一つとして、CDE京都認定講習会の講師は原則、CDE京都認定者にしています。また、スキルアップ委員会が企画する講習会のパネリストやグループワークのファシリテーターの依頼や、地域の糖尿病関連のイベントでも活躍してもらう予定です。
 

 

 

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