グルカゴン点鼻薬の幼稚園・保育園・学校での使用

Last Update：2024年11月14日New

2024年1月25日付で、こども家庭庁・文部科学省（以下、当局）より各県教育委員会・保育施設・学校関連等宛に「学校等における重症の低血糖発作時のグルカゴン点鼻粉末剤（バクスミー®）投与について」が通達されました。

本通達に伴い家族以外にも園・学校関係者によるグルカゴン点鼻粉末剤の使用が可能となりました。

グルカゴン点鼻薬の使用拡大の要望の際、厚生労働省・文部科学省より、学校等で使用する際のマニュアル作りを依頼されました。その際に作成したマニュアルを公開します。

上記通達において、「具体的に依頼（医師から受けたグルカゴン点鼻粉末剤の使用の際の留意事項に関する書面を渡して説明しておくこと等を含む｡）していること」との条件が示されました。

このため各自治体や医師が独自で書面作成し運用することとなりましたが、一部の地域において書面作成の遅延や、教育委員会・園・学校等との書面内容のすり合わせの難渋により、結果、本製剤使用に関して円滑に園・学校現場で運用できていないとの意見が寄せられました。

このため日本小児・思春期糖尿病学会、日本小児内分泌学会、JADEC（日本糖尿病協会）の３団体が協同して「学校等への提出テンプレート」を作成しました。

申請等は必要なく、無料でご使用いただけます。
本テンプレートは、その使用を強制・推奨するものではなく、現状で適当な書面が作成されていない、円滑に運用されていない現場（地域・医師・園や学校等）において活用していただくことを想定し作成されております。既に園・学校での製剤の使用が円滑に実施されている地域においては、既存の書面の使用を妨げるものではありません。
各地域や教育委員会、園や学校、医療機関側等の事情により求められる内容が異なるかと考え、３つの書式を用意しました。
いずれの書式も使用しやすいように変更していただいて結構ですが、その際は最下段に記載されている3団体名、版、作成日の箇所に改変した旨を追記してください。

要点を簡潔に記載したものです。

当局からの通達に準じてより丁寧な文面となっております。

病型に限らず糖尿病をもつ子どもが園や学校生活を送るにあたり、園や学校にお願いしたい内容をグルカゴン点鼻粉末剤使用も含めて全般的に記載できる文面となっております。

JADEC事務局：office@nittokyo.or.jp

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