日本糖尿病協会

教育ツール

新しい生活様式に対応した いつでも、どこでも、だれとでも サイバー糖尿病教室!!

Last Update:2020年10月4日

 

新しい生活様式に対応した いつでも、どこでも、だれとでも
サイバー糖尿病教室!!

 

※医療従事者の指導のもとで実施してください。

はじめに

新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、いわゆる三密(密閉・密集・密接)を避け、新しい生活様式を取り入れていくことが求められています。このような状況下で、糖尿病患者さん同士が集まって学習することが困難になっていることでしょう。でもこんな時こそ、糖尿病の学習を止めてはいけません。糖尿病があっても、様々な困難に打ち勝ち、健康で楽しく、充実した人生を送れるよう、みんなで力を合わせて、乗り越えていきましょう!

公益社団法人日本糖尿病協会
理事長 清野 裕

この教材の使い方

サイバー糖尿病教室では、○×クイズに答えることで、楽しみながら糖尿病の知識を深められるよう工夫しています。各医療機関で、社会的距離を保ちながら、他の糖尿病患者さんや医療スタッフと一緒に進めていくことで、さらに理解を深められます。
※この○×クイズは医療従事者の指導のもとで実施してください。

本コーナーは「マールくんの○×クイズ」ゾーンと「なぞなぞオアシス」ゾーンに分かれています。
途中、ちょっとブレイクしたくなったら画面右下のマールくんをクリックするとなぞなぞオアシスゾーンにワープすることができます。

公益社団法人日本糖尿病協会
幹事 田中 永昭

使い方

概要

サイバー糖尿病教室は、新しい生活様式に対応し、教育入院などで医療者と患者さん、また、患者さん同士が距離を保ちながら、糖尿病に関する問題を解いて楽しく学習できる教材です。広い場所でスクリーンを利用する方法、ZoomなどのWeb会議システムを利用する方法など、各施設の状況にあわせてフレキシブルな利用ができるのが特徴です。医療者は、日本糖尿病協会HPにある「サイバー糖尿病教室」のページにアクセスし、患者さんと画面を共有しながらクイズを出題します。双方向のコミュニケーションが可能な形で糖尿病教室を展開できますので、通常の糖尿病教室と同様に質疑応答ができ、より深い知識を身につけるのに役立ちます。

開催イメージA:集まって実施

広い部屋で、患者さんに間隔を空けて座ってもらい、スクリーンに投影したサイバー糖尿病教室のクイズを実施する方法です。

用意するもの

  • パソコン
  • プロジェクター、スクリーンまたは大画面モニターなど
  • 医療者はパソコンとプロジェクター, スクリーンを用意します。

実施方法

  1. 医療者はパソコンとプロジェクター、 スクリーンを用意します。
  2. 患者さんは密にならないように、プロジェクターが見える位置に座ります。
  3. 医療者はパソコンから日糖協HPにアクセスし、「サイバー糖尿病教室」のページをスクリーンに投影します。
  4. 各○×クイズから、医療者が患者さんの関心にあわせて出題します。
  5. 参加者の解答がそろったところで「答えをみる」ボタンをクリックし、表示された図表を示しながら解説します
  6. 問題によって設置されている「さらに考えてみましょう」を使って、参加者に発言を促しましょう。
  7. 画面右に常時表示されているマールくんをクリックすると「なぞなぞオアシス」にいつでも移動することができます。「なぞなぞオアシス」にはアイスブレイクや途中休憩に適した面白いなぞなぞが用意されています。
    同じ部屋に集まって「サイバー糖尿病教室」を実施する場合は、じゅうぶんな感染症対策をおこなったうえで実施をお願いします。
開催イメージB:リモートで実施

タブレット端末とWeb会議サービスなどを利用することで、医療者と患者さん、患者さん同士が別々の部屋にいても実施できます。

用意するもの

Web会議サービスに対応したタブレット端末

  • Apple iPadシリーズ
  • Amazon Kindle Fire HDシリーズ など

必要環境

  • Zoomなど画面共有機能のあるWeb会議サービスのアカウント
  • 「サイバー糖尿病教室」ページに接続するためのインターネット
  • タブレット端末同士をつなぐWiFi環境

実施方法

  1. 医療者と患者さんの人数分の端末を用意します。
  2. 医療者がWeb会議サービスの管理画面にログインし、開催日時の設定をおこないます。
  3. 患者さんは、各端末からWeb会議に参加します。
  4. 医療者の端末で日糖協HP上の「サイバー糖尿病教室」のページにアクセスし、患者さんの端末に画面共有します。
  5. 各○×クイズから、医療者が患者さんの関心にあわせて出題します。
  6. 患者さんの解答がそろったところで「答えをみる」ボタンをクリックし、表示された図表を示しながら解説します。
  7. 問題によって設置されている「さらに考えてみましょう」を使って、患者さんに発言を促しましょう。
  8. 画面右に常時表示されているマールくんをクリックすると「なぞなぞオアシス」にいつでも移動することができます。「なぞなぞオアシス」にはアイスブレイクや途中休憩に適した面白いなぞなぞが用意されています。

 

[目次]

糖尿病基本編  2問

食事療法編   2問

運動療法編   2問

生活編     2問

合併症編    2問

【1】糖尿病基本編

問題1-① 「糖尿病とは」

糖尿病がある人は、糖尿病がない人に比べて常に血糖値が高い。
 

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問題のポイント

糖尿病でない人と比べると、②の初期の糖尿病の人は空腹時の血糖値は変わらなくても、食後の血糖値の上昇が顕著にみられることがあります。③のように糖尿病が進行すると、空腹時の血糖値から高くなります。糖尿病のある人は、食前・食後と様々なポイントでの血糖値をチェックする必要があります。

問題1-②「糖尿病の検査」

HbA1cは糖尿病治療のために重要な検査です。
 

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問題のポイント

HbA1cが上昇した原因、またはHbA1cが低下した原因を、主治医と一緒に振り返ることが重要です。

 

【2】食事療法編

問題2-①「食事療法」

糖尿病の食事療法はご飯の量だけを考えれば良い。
 

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問題のポイント

ご飯(主食)の量だけでなく、おかず(主菜・副菜)についても、気を配りましょう。

問題2-②「アルコール」

日本酒より蒸留酒の焼酎のほうが体によい。
 

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問題のポイント

アルコールは種類ではなく、量が問題になります。適度な量を守りましょう。

★★食事療法編は


を参考に作成しています‼★★

詳しくはこちら

 

【3】運動療法編

問題3-①「運動の効果」

運動で血糖値は下がるけど、しんどいし面倒で続かない。でも運動には血糖値以外にもいいことがある。

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問題のポイント

運動療法の効果には、運動直後に血糖値が低下する「急性効果」と、運動を継続することで筋肉が増え、脂肪が減った結果、血糖値が下がりやすい身体になる「慢性効果」があります。何よりも継続することが大切です。

さらに考えてみましょう!

あなたにとって、運動をすることによりどんないいことがあると思いますか?

問題3-② 「有酸素運動」

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、一度に20分以上続けないと効果がない。

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問題のポイント

有酸素運動は1回20分未満の短時間でも、1日に何度かに分けて実施しても効果があります。
有酸素運動は、できれば毎日、少なくとも週3~5回行うと効果的です。

 

【4】生活編

問題4-① 「低血糖」

低血糖の症状のひとつに、「冷汗」がある。
 

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問題のポイント

低血糖の代表的な症状は、冷汗、動悸、不安感、脈が速くなる、手のふるえ、顔面蒼白、頭痛、眼のかすみ、空腹感、眠気です。ひどくなると、意識がもうろうとする、けいれん、意識を失う(昏睡)こともあります。

さらに考えてみましょう!

・低血糖を経験したことがありますか?

・その時はどんな状況でしたか?

・低血糖に対してどんな対策をしていますか?

問題4-② 「シックデイ」

体調不良時は血糖値の変動が大きくなる。
 

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問題のポイント

シックデイでは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが働きにくくなり血糖値が上がりやすくなります。食事が十分に摂れない場合は低血糖にもなりやすくなります。
脱水にもなりやすくなるので水分摂取を心がけ、症状が改善しない場合には早めに病院を受診しましょう。

 

【5】合併症編

問題5-①「合併症

糖尿病の3大合併症として、網膜症、腎症、認知症がある。
 

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問題のポイント

糖尿病の3大合併症は、糖尿病がなければ発症する心配がないので、糖尿病患者特有の疾患です。認知症は、高血糖状態が持続したり、重症低血糖を繰り返したりすると糖尿病患者での発症リスクが高まるとされていますが、糖尿病がなくても発症しうる疾患ですので、3大合併症には数えられません。
糖尿病を早期に発見し、長期に治療目標を達成することで、糖尿病合併症の発症と進行を遅らせることができます。

問題5-④ 「大血管障害」

血糖値が高い状態が続くと心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが高くなる。
 

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ペイシェントサポート委員会
 委員長 藤本新平
制作
 監督:清野裕 責任者:廣田勇士
 田中永昭、桑田仁司、楢崎晃史、辻野元祥、幣憲一郎、柳瀬昌樹、西岡恵子、和泉清拓

【マールくんの○×クイズに戻る] 

リンクをクリックするとそれぞれの分野にすぐに戻ることができます。

糖尿病基本編  2問

食事療法編   2問

運動療法編   2問

生活編     2問

合併症編    2問

なぞなぞオアシスゾーン

なぞなぞ①

「愛」の次に来るものはなーーーんだ?

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「うえお」でした!

「恋」と答えたくまさんはロマンチストですね!「カネ」と答えたワニさんはリアリスト?

なぞなぞ②

上がることがあっても、下がることはないものってなーーーんだ?

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「年齢」でした!

他にも正解はあると思います、みんなで考えてみましょう。

「株価」と答えたワニさんは残念ながら外れです。
くまさんはまた「恋」と答えていますが、恋に飢えているのでしょうか。。

なぞなぞ③

お酒は20才、タバコも20才。では車に乗れるのは何才から?

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まだ生まれたばかりの赤ちゃんでも車に「乗る」ことはできますね。ただし、退院した生後すぐから6歳未満までは安全のためにチャイルドシートの使用が義務づけられています。

ワニさんが答えた「16歳」は日本で大型を除く二輪免許の取得ができる年齢で、くまさんが答えた「18歳」は自動車免許の取得ができる年齢です。

なぞなぞ④

愛妻弁当に入っている調味料はなーんだ?

ヒントはこちら
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あい「」いべん「とう」・・・ですので「砂糖(さとう)」です。

ワニさんは辛党でしたか。くまさんはロマンチス党ですね。

なぞなぞ⑤

お母さんが笑顔になる果物はなーんだ?

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ママ(MAMA)のえがお(AO)・・・ですので「桃(MOMO)」です。

この問題は難しかったでしょうか。ワニさん、くまさんは自分のお母さんを思い出しているのかな?

正解がわかった方はとても頭が柔らかいですね。