肥満は「ダイアベティスの前段階」
新たなダイアベティス予防の視点で肥満をとらえ直す取り組みがスタート
JADECは、ダイアベティス(糖尿病)の抑制策の一環として、2026年から肥満に関する正しい知識の普及をめざすアドボカシー活動を展開することになりました。
医学的な観点として、現在肥満状態にある人は、ダイアベティス発症のリスクが上乗せされるということが長年研究されています。また、日本人は、皮下脂肪よりも内臓脂肪を蓄積しやすく、内臓脂肪が2型ダイアベティス発症を加速させることも知られています。
肥満状態にある人は就労世代に多いため(※1)、この世代に早期に介入することにより、将来の労働生産性の低下や労働市場からの退出を抑制することが見込まれます。これは生産年齢人口の維持や医療費の抑制において、重要なヘルスケア投資と位置づけられています。
また、昨今のルッキズム(外見重視の考え方)の影響により、肥満のある人は、ダイアベティスと同様、スティグマで苦しむことも指摘されています(※2)。正しい理解が伴わない肥満に対する偏見は、当事者への単なる非難に止まらず、さらなる体重増加や健康への悪影響を及ぼすリスク要因となります。
こうした背景から、JADECは肥満を糖尿病の前段階と位置づけ、その段階から関わることがダイアベティスの発症予防の観点からも重要であると考えました。長年、ダイアベティスの疾患啓発やスティグマ解消に注力してきたJADECだからこその活動として、肥満のある人が自分らしく生き生きと人生に取り組むことができるよう、医療と社会の環境を整えていきたいと考えています。
JADECの新しい取り組みにご期待ください。
JADEC理事長 清野 裕
JADEC肥満部会 担当理事 門脇 孝
JADEC肥満部会 委員長 窪田 直人
(※1)国立健康・栄養研究所:健康日本21分析評価事業
(※2)肥満症患者、医師、一般生活者への意識調査結果 2025年2月
肥満の正しい知識

・さかえ2019年8月号 体重をマネジメントするコツ
・さかえ2023年8月号 子どもの肥満と2型糖尿病へのアプローチ
・さかえ2025年8月号 食欲の仕組み
肥満と肥満症 肥満症の治療
・さかえ2024年11月号 肥満症の薬物治療
・さかえ2024年11月号 減量・代謝改善手術


