日本糖尿病協会

TDJ活動レポート

東京マラソン 「皆でやり遂げた時に、苦しみ以上の喜びや感動が待っています。」~クリニックスタッフ(二児の母)~

Last Update:2008年2月1日

TDJ活動レポート 2008年02月

東京マラソン 「皆でやり遂げた時に、苦しみ以上の喜びや感動が待っています。」~クリニックスタッフ(二児の母)~

昨年末のTDJホノルルマラソン後、私の人生は変わろうとしていました。目の前にはたくさんのホノルルマラソンの写真を解説つきで話してくれるM先生、いつの間にか入り込んでいく私…。一度は断念した東京マラソンへの出場を決意した瞬間でした。クリニックからの参加は私一人。だけど私にもTDJのために何か… そうだ!Tシャツを着て走ろう!!TDJを広げよう!!それから二ヶ月半、限られた時間の中トレーニングが始まりましたク。あまりにも短期間での走り込み、素人の私は見事に足腰を痛めてしまいました。大会前日まで歩くだけで腰には鋭い痛みが走り、誰もが無理だと思っていた初のフルマラソン。

「とにかくスタートラインに立ちたい。スタートするからにはゴール。目標タイムは制限時間の7時間。とにかく完走したいです。」大会前日みんなの前で決意表明する私。そこにはTDJのメンバーが16名、そのうち走る人は私を含め6名、後のみんなは応援でわざわざ前日から集まってくれました。応援コースを事前にプリントアウトし、それぞれの目標タイムを把握し、打ち合わせをしている姿を見てやっと実感がわいてきました。必ずみんなが待つゴールに行きたい…。

大会当日、スタート前から応援のみんなは駆けつけてくれました。後は走るだけ、何があってもあきらめない。スタートから10kmまではTDJの仲間のN先生が一緒に走ってくれました。一歩一歩。ゆっくりゆっくり。スタート直後にTDJメンバーの声援をうけ、勇気をもらった私は何とも言えない感動ですでに胸がいっぱいでした。10kmからは1人です。次にみんなが待ってくれている所までは必ず行こう!そう心に決めて走り続けました。すでに足を引きずりながら、それでも前へ進む人、全盲、義足のランナー、その他にもいろいろな方がいるのだろうと思いました。目標はみんな同じ、ゴールに向かって走り続けます。”出来ないものはない”

沿道には途切れることのない声援、TDJのTシャツを着て走る私に「がんばれフジヤマ!」と何人もの人が声をかけてくれました。東京中にしっかりアピールできたと思います。任務達成!!

あとは皆が待つ28km浅草地点へひたすら走り続けました。足の痛みが我慢できなくなった20km地点、救護係の前で一度足を止め、鎮痛剤をのみながら前へ前へそして皆のところへ…。そしてついに28km地点。ブルーのキャップにブルーのTシャツ集団、ブルーの旗。仲間だ!寒さの中で冷えきって冷たいはずの皆の手が、私には暖かく、そして熱く感じました。よし、次はゴール!また皆が待っていてくれる、だから頑張ろう!だから頑張れる。応援は本当に心強いものです。「あと少し、がんばれ~。」の声援に最後の力を振り絞って、4時間58分、まさかの初マラソン完走を遂げました。自分でもびっくりです。当日はもちろん練習もあきらめずにがんばった甲斐がありました。やれば出来ることを確信しました。

マラソンは確かに苦しいです。だけどやり遂げた時、しかも一人ではなく皆でやり遂げた時に、苦しみ以上の喜びや感動が待っています。次への自信にもつながります。これからも走り続けながらTDJの皆さんを応援し続けたいと思っています。

最後に、今回応援に駆けつけてくださった方々、厳しい寒さの中、スタート前からゴールまで本当にありがとうございました。心から感謝しています。


クリニックスタッフ(二児の母)

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