日本糖尿病協会

TDJ活動レポート

谷川真理駅伝 「糖尿病学会早朝ランと谷川真理駅伝に参加して」

Last Update:2008年5月1日

TDJ活動レポート 2008年05月

谷川真理駅伝 「糖尿病学会早朝ランと谷川真理駅伝に参加して」

糖尿病学会時の早朝ランに参加しました。私は1型糖尿病患者で、現在インスリンポンプ治療をしています。

午前6時に桜田門時計台前に集合ということで、5時に起床しおにぎり1つ食べ、インスリンを少なめに打ち眠い目をこすりながら集合場所へ、ホノルルの10kmウォーク以来の仲間とも再会でき、色々懐かしい話で盛り上がりつつストレッチを参加者全員で行った後出発。何か忘れているような気はしていましたが、200m程走ってから気がつきました、インスリンポンプのベースレートを下げていないことに、その後すぐに下げましたが朝6時頃はいつもベースのインスリンを最大量にしている時間帯でしたので案の定、約2kmのところでいつもよりも息切れがはげしい?足が重い?目の見え方に違和感をおぼえ、血糖測定してみると72mg/dlでした。早速グルコレスキューなどを摂取し約10分後に測定するも62mg/dl、倒れたらどうしようかと不安になりながらも、インスリンポンプを停止させ捕食したから絶対上がると信じ何とか歩き続けました。何とか倒れることなくゴールできましたがゴールで血糖測定すると53mg/dlでした。待っていてくれた方々にはお礼も言えない状況で、南先生よりグルコレスキューを分けていただきました。きっちり自己管理しなくてはいけないと反省しました。

翌々日の谷川真理駅伝では、同じ低血糖という過ちを犯さないために、 スタート前の血糖値を150mg/dl前後にもっていこうと奮闘するも、駅から会場の荒川の河川敷までに相当距離があり結局スタート1時間半前に血糖測定すると90mg/dlでした、スタート前にウォーミングアップで走ることも考慮し、おにぎりを食べ、スポーツ飲料を飲み、ベースのインスリン量を減らしました。しかしスタート直前の血糖値は205mg/dlと残念な値でした。早朝ランでの低血糖の恐怖がやや感覚を鈍らせ捕食を多く摂りすぎたためと思います。スタート直後は、5kmを歩くことなく完走出来るのだろうかと不安になりましたが、途中3kmの時点での声援「止まらずにがんばって」との声に励まされ何とか途中で歩くことなく完走できました。ゴールでは皆さんが応援しながら待っていてくれて、汗か涙か鼻水か?わからないもので顔がグジュグジュになりながらゴールしました。

応援してくださった皆さんありがとうございました。また駅伝でしたので私の前3区間を走ってくださった方々の思いもあり、私が足を止めずに走ることができたのだと思います。私にとってこの駅伝は、現在のLimitをNo Limitに変えることを実感できた感動の瞬間でした。結局ゴール後の血糖値は150mg/dlでした。今後も走ることを継続して行こうと思います。


大阪大学大学院 加藤研

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