日本糖尿病協会

TDJ活動レポート

荒行! 第14回 乗鞍天空マラソン 2019年6月23日(日)

Last Update:2019年8月1日

TDJ活動レポート 2019年6月

第14回 乗鞍天空マラソン 2019年6月23日(日)

初めてフルマラソンを完走したのは2013年2月。その後マラソンの予定がなかった時に、あるメンバーから「乗鞍天空マラソン、一緒に走らない?」とお誘いがありました。「どんなマラソンですか?」の質問に「30Kmのマラソンだよ。山を15Km上って15Km下りるだけ。どう?」と教えてくれました。「修行みたいなマラソンは絶対に無理です」と断った記憶があります。しかし今なら完走できると思い、今回エントリーしました。2018年からはフルマラソンに変更されており、修行ではなく荒行だと思いました。

 週間天気では雨の予報でしたが、当日は晴れて絶好のマラソン日和となりました。スタート前に「日糖協の方ですか?」と女性ランナーに声を掛けていただきました。その直後にスタートだったのでそれきりでしたが、その方とは後でまた出会うことになります。

スタート直後 折り返し地点は山の上です!

最初の5Kmは平坦なコース(とはいえ微妙に上り坂)ですが、ウォーミングアップの感覚で走りました。その後18.5Kmひたすら上り坂が続くのですが、ここでは後半を考えてゆっくり走りました。思いのほか天候が良かったので、多めの水分補給を心掛けました。20Kmのエイドステーションでは、信州名物のおやきとりんごでエネルギー補給をしました。

21Kmを過ぎて折り返しまであと3Kmというところで、かなりペースダウンしてしまいました。せっかくだから景色を楽しもう、と気持ちを切り替えて走りました。上ってきたコースを見下ろし、緑に染まった山々に囲まれながら鳥のさえずりを聞き、青い空を見上げながら走る。その中から現れた雪の回廊。頑張って良かったと思いました。

雪の回廊を走る

およそ3時間で折り返し地点に到着、目の前には乗鞍岳の山頂が見えます。ここまで自分の足で来たんだなぁ、と思うと感動せずにはいられませんでした。

折り返し地点 標高 2,600m

 下り始めてすぐに、手を振りながら「日糖協頑張れ~!」と女性ランナーから応援をいただきました。スタート直前に言葉を交わした方でした。僕も手を振って応えました。また30㎞過ぎには後ろから「糖尿病協会の方ですよね?」と男性ランナーに声を掛けていただきました。「頑張ってください!」と応援をいただき、去っていきました。

下りでは右大腿部が2回痙攣して動けなくなるというアクシデントもありましたが、何とか5時間00分57秒で完走することができました。こんなにも苦しくて辛い、しかし感動できるマラソンは初めてでした。そして Team Diabetes Japan が広く浸透しているのだと感じたマラソンでした。

完走メダル

最後になりますが、実はマラソン中に台湾から参加した5名のランナーと交流することができました。一緒に写真を撮り、とても良い思い出となりました。これを機に、台湾にも浸透すればと思っています。

薬剤師 阿部宏志
日本糖尿病療養指導士
神奈川糖尿病療養指導士

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