2023年 Vol12. No.4(第53号)
2023年8月28日発行
特集1
糖尿病足病変と運動器リハビリテーション
特集1
糖尿病足病変と運動器リハビリテーション
「足」は日常生活動作の基礎となるものであり、糖尿病患者さんの足をいかにして守るかは、医療従事者にとって重要な臨床課題です。糖尿病患者さんのフットケアはこれまでも実践されていましたが、2022年度より、運動器リハビリテーション料の対象に「糖尿病足病変」が追加されたことから、糖尿病足病変に理学療法士が関わる場面は、これまで以上に増えることが想定されます。
そこで今回、足病変の基本的な病態と治療の現状、運動器リハビリテーション料算定の概要について、辻先生にご紹介いただきました。また、理学療法介入の実際および診療報酬算定による今後の展望について、大関先生にご紹介いただきました。 本特集が、読者の皆さまのご参考となれば幸いです。
本田 寛人(四條畷学園大学 リハビリテーション学部)
[Topic1]
糖尿病足病変の病態・治療の現状と運動器リハビリテーション料の算定要件の改定
辻 依子/寺師 浩人(神戸大学)
[Topic2]
糖尿病足病変における理学療法の実際と今後の展望
大関 直也(東京医科大学茨城医療センター)
特集2 「さかえ」連動企画
「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」を現場でどう使う?
特集2 「さかえ」連動企画
「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」を現場でどう使う?
2022年9月に日本糖尿病学会より2型糖尿病の薬物療法に関する考え方を示した「2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム」が発表されました。本特集では、アルゴリズム作成の経緯やアルゴリズムの考え方を解説するとともに、現場での活用について具体的に紹介します。糖尿病チームとしていかにアルゴリズムを活用し、今後どのように取り組んでいくべきかを考えるきっかけになれば幸いです。
堀井 剛史(武蔵野大学薬学部)
[Topic1]
アルゴリズム作成にあたって
坊内 良太郎(国立国際医療研究センター)
[Topic2]
症例ベースで考えるアルゴリズムの活用方法
香月 健志(東京都済生会中央病院)
[Topic3]
アルゴリズムの活用方法と注意点―薬剤師の視点から―
塩見 めぐみ(北里大学)
連載 糖尿病カードシステムを活用しよう
第1回 カード①-2「糖尿病とは」
道口 佐多子(那珂記念クリニック)
連載 糖尿病カードシステムを活用しよう
第1回 カード①-2「糖尿病とは」
糖尿病治療において患者教育は重要ですが、我が国は糖尿病専門医が少なく、地域や施設で治療支援のレベルにばらつきがあるのが実情です。こうした中、糖尿病医療の現場で活用されているのが、日本糖尿病協会の「糖尿病カードシステム」です。このツールは医療者が患者さんへの治療支援を行う際に活用する患者教育用のツールで、患者さんの病状や生活環境に応じて、約100種の「カード」と、各テーマについて分かりやすく説明した「リーフレット」を組み合わせて使用します。本コラムでは糖尿病の治療支援にこのツールを活用しているCDEに、使い方の工夫やコツを紹介していただきます。第1回は、カードシステムの考案者の1人、那珂記念クリニック看護師の道口佐多子氏です。
連載 「地域発!CDEの活動報告」 from 山形
ひとりひとりが楽しく充実した人生を送るために私たちがサポートします!
中村 伊都子(山形大学)
連載 「地域発!CDEの活動報告」 from 山形
ひとりひとりが楽しく充実した人生を送るために私たちがサポートします!
山形県糖尿病療養指導士会は、2018年4月に県内の医療機関の糖尿病診療の向上と県民の健康増進を目的として組織されました。同会では糖尿病診療に一定の経験を有する人で、認定講習会を受講し、認定試験に合格した医療従事者に対し、山形県糖尿病療養指導士(CDE-Yamagata、以下CDE-Y)の資格を認定しています。この資格は、認定後も引き続き実践と研さんを重ねていただくため、5年ごとの更新制としています。
さらに2021年からは医療者以外のスタッフも資格が取得できる山形県糖尿病療養支援士(CertifiedDiabetes Supporter of Yamagata:CDS-Yamagata、以下CDS-Y)の認定制度を創設。様々な立場の方に糖尿病治療の支援をいただきたいと考えています。今回は、慢性腎臓病(CKD)重症化予防の取り組みやオンラインセミナー「THE小内塾」などについて紹介します。
連載 未来へ食をつなげよう!! SDGsレシピコンテスト
第3回 審査員特別賞
豆腐に着目した持続可能なレシピ手作り大豆ミートのハンバーグプレート
若月 未来(関西電力病院)
連載 未来へ食をつなげよう!! SDGsレシピコンテスト
第3回 審査員特別賞
豆腐に着目した持続可能なレシピ手作り大豆ミートのハンバーグプレート
病院や施設などで食事提供を行う中で、地産地消やフードロスの削減などSDGsのための工夫やアイデアを取り入れたレシピが注目されています。本連載では、2023年1月13日(金)~15日(日)に国立京都国際会館で開催された第26回日本病態栄養学会年次学術集会のレシピコンテストの受賞者5人に、SDGsの視点で考えたオリジナルレシピを紹介していただきます。第3回は、審査員特別賞を受賞した関西電力病院の若月未来さんのレシピです。
インフォメーション
日本糖尿病協会「腎機能チェックツール」アップデートのお知らせ
「日本糖尿病協会登録歯科医 認定テキスト」全面改訂のお知らせ
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