2023年 Vol11. No.4(第50号)
2023年2月28日発行
巻頭Interview
『DM Ensemble』新創刊のごあいさつ
全国のCDEの情報のプラットフォームを目指して
小林 邦久氏(『DM Ensemble』編集委員会 委員長/福岡大学筑紫病院)
巻頭Interview
『DM Ensemble』新創刊のごあいさつ
全国のCDEの情報のプラットフォームを目指して
公益社団法人日本糖尿病協会が発行する、医療従事者向けの雑誌『DM Ensemble』(ディー・エム アンサンブル)は、創刊10周年を迎え、本号より電子版としてスタートした。本誌は引き続き糖尿病医療に携わる医療従事者に必要な情報を分かりやすく提供していくとともに、全国のCDEの情報交換の場として、CDE同士をつなぐ情報のプラットフォームとしての役割を担っていく。
特集1
日本糖尿病協会のアドボカシー活動
~医療の現場から、糖尿病にまつわることばを見直そう~
特集1
日本糖尿病協会のアドボカシー活動
~医療の現場から、糖尿病にまつわることばを見直そう~
糖尿病に対する社会的偏見は、不正確な情報・知識に起因する誤った認識(ことば)により生じます。病態を正確に表していない病名や、無意識に使われる不適切な用語によるマイナスイメージの拡散により、糖尿病のある人は自らに非がないにもかかわらず、社会から負の烙印(スティグマ)を押されてしまいます。日本糖尿病協会は、糖尿病医療で習慣的に使われる用語の中で、スティグマが生じ得る用語を見直し、医療現場のコミュニケーションにおいて糖尿病のある人に配慮したことばの使用を推進することで、糖尿病の負のイメージを一掃し、糖尿病のある人が前向きに治療に取り組める環境を整備します。本特集では、糖尿病のスティグマと日本糖尿病協会のアドボカシー活動について紹介します。
小林 邦久(福岡大学筑紫病院)
[Topic1]
「糖尿病患者」「療養指導」の使用をやめ「糖尿病」の病名も変更へ
「糖尿病にまつわる“ことば”を見直すプロジェクト」が本格始動
[Topic2]
糖尿病のスティグマとアドボカシー活動
田中永昭(関西電力病院)
[Topic3]
患者と看護師の視点から見た糖尿病のスティグマとアドボカシー
土田 由紀子(東京女子医科大学病院)
特集2
「さかえ」連動企画
チームで取り組む重症低血糖対策[前編]
特集2
「さかえ」連動企画
チームで取り組む重症低血糖対策[前編]
糖尿病の薬物治療にはさまざまな課題がありますが、特に重要なのが重症低血糖対策です。重症低血糖は意識障害や昏睡を来し、転倒や骨折の原因にもなります。さらに近年は、低血糖がもたらす長期的な問題として、心血管病や認知症の増加も注目されています。
『DM Ensemble』では、本号と次号(第51号、4月発行)の2回に分けて重症低血糖対策を紹介します。前編では重症低血糖対策の基礎を紹介。重症低血糖を防ぎつつ適切な血糖マネジメントを実現するために、糖尿病診療に関わる医療従事者が押さえておくべきポイントを、2人の医師に解説いただきました。なお後編では、現場で実践されている重症低血糖対策の実際を、様々な職種のかたから紹介していただく予定です。
小林 邦久(福岡大学筑紫病院 内分泌・糖尿病内科)
改めて知ろう!糖尿病治療における低血糖の問題
岩倉 敏夫(神戸市立医療センター中央市民病院)
日々の低血糖対策が防ぐ重症低血糖
松久 宗英(徳島大学先端酵素学研究所糖尿病臨床・研究開発センター)
連載
「地域発!CDEの活動報告」 from 岐阜
へこたれそうな時、心が折れそうな時、そんなときこそ力を合わせよう
“Hang in there” 岐阜県CDEネットワーク
古田 均(岐阜大学医学部附属病院)
連載
「地域発!CDEの活動報告」 from 岐阜
へこたれそうな時、心が折れそうな時、そんなときこそ力を合わせよう
“Hang in there” 岐阜県CDEネットワーク
岐阜県CDEネットワークは、岐阜県における糖尿病の治療支援の正しい知識と技術を有するスタッフの養成と、糖尿病の予防活動や地域医療連携の推進を図ることを目的として、2013年3月に発足しました。現在の会員数は409名です。医療機関の勤務者だけでなく、保健師や管理栄養士、薬局薬剤師、歯科衛生士、ケアマネージャー、製薬企業社員などの様々な職種が、CDEネットワークの会員として活躍しています。
CDEの活躍の場が広がり、活動が少しずつ周知されてきた半面、近年現場からは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応に追われ、患者支援や教育ができない」「部署異動で糖尿病医療から離れてしまった」「病院に専門医がいない」といった声が聞かれるようになりました。そこで、岐阜県CDEネットワークでは、2020年より地域で活躍するCDEの活動報告や、糖尿病教育・支援に造詣が深い特別講師による講演会を、現地開催とライブ配信のハイブリッド形式で行うことなどにより、会員に対するサポートを強化しています。
症例クイズ
シックデイに対するアドバイス
中島章雄(福岡大学筑紫病院)
インフォメーション
「国際糖尿病連合西太平洋地区会議2023/第15回アジア糖尿病学会年次学術集会」のご案内
日本糖尿病協会「第10回 日本糖尿病協会年次学術集会」のご案内
日本糖尿病協会「血糖値が高めといわれた妊婦さんのための食事療法冊子」のご案内
日本糖尿病協会「糖尿病の食事療法を支える冊子」のご案内
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