TDJ活動レポート 2012年12月
ホノルルマラソン2012 ホノルルマラソン初挑戦顛末記 2012年12月9日(日)
ホノルルマラソン2012
☆半年前
昨年3月頃に歩数計を買いました。すると、一日の歩数は平均7000歩/日。患者さんにはやれ食事療法だ、運動療法だと言っておきながら、これではマズイと、軽いジョギングを始めました。ジョギングは不思議です。最初は走れなくても、少しずつ、少しずつ、走れる距離が伸びて行きます。走れるように変わっていく自分がはっきりと意識でき、楽しくてしょうがなくなるのが我ながら不思議でした。
最初の一か月は15分のジョギングでも達成感を感じるようになり、ヤミツキになります。走っている時だけでなく、走った後もとても爽快。体も頭もスッキリして体調が明らかに改善してくるのです。最近、ジョギングがブームになっている理由がはっきりと体感できました。2か月もすると、「最近、走らないとなんか体調が良くないんだよねー」と家族に言ってみたりして、いっぱしのアスリートになった気分を味わっていました。
☆2か月前
そんなバチが当たったのか、ヒョンなことから、ジョギングをしている医師仲間に誘われ、10月には21Kmのハーフマラソン(タートルマラソン)、
12月には42Kmの(ホノルルマラソン)に参加を約束してしまったのです。言ってしまったらしょうがありません。クリニックにもお休みの届出をだし、航空券やホテルも手配しました。そして、少しずつジョギングの距離を伸ばして行きました。マラソン後半のバテた状態を経験するため、自宅から往復32キロ走を2週連続で日曜日に走りました。2週目は帰り道に足が棒になり歩いてしまいましたが、この練習が当日には大いに役に立ちました。
出発前には、「目標タイムは48時間です。マラソンを走った2日後に、無事に成田空港に着くことを目標にします!」とクリニックのスタッフに高らかに(?)宣言し、初のホノルルマラソンに参加してきました。
☆前日
マラソン前日のお昼には南先生や吉岡先生と一緒にTEAM DIABETES JAPANの壮行会に参加しました。全国から医師や看護師や患者さんなどが集まり、楽しいひと時を過ごしました。皆が楽しそうな笑顔の中「明日の今頃はどうなっているんだろうなあ?」と不安でした。
☆マラソン当日
当日はまだ真っ暗な朝の5時に一斉に花火が打ち上げられ、スタートです。
まだ走っていないのに心拍数は120/分。一緒にいるランナーもみな楽しい興奮状態です。最初の数キロは暗い街中を走ります。10キロを過ぎたころには日の出を迎えました。海のかなた向こうの地平線から太陽が昇ってくるのが見えます
しばらく、太陽を正面に見る長い直線道路があり、オレンジ色の太陽とキラキラと光る海面を見ながら走るのはとても幸せな気分でした。ハワイに来てよかった。ホノルルマラソン万歳!
でも、そこからが大変!20キロも超えると、気温が上昇(5時22.8度、10時26.7度)し、足も重くなってきます。30キロ頃より歩く人がとても目立ちました。『マラソンは30キロから』という言葉がありますが、本当につらい時間帯です。歩いている人を抜くたびに「一人、二人・・・」と数えました。当たり前ですが、どんなにゆっくりでも走っていれば歩いている人を追い抜けるのです。
最後の数キロは後頭部に直射日光を受けながらの長い上り坂です。32キロ走の練習で歩いてしまったことを思い出しながら、「どんなにゆっくりなペースでもいいから絶対に歩かないゾ!」と心の中で何度も叫びながら走り続けました。抜いていく人が300人を超えわからなくなってしまったので、また1から数えなおし、数を数え続けることで折れそうになる心をかろうじて支えました(抜かれた人の数は数えず、抜いた人のみ数えるのがコツです)。
ゴール数百メートル手前ではTEAM DIABETES JAPANの仲間が横断幕をかかげて応援してくれました。本当にうれしかったです。そして、最後は両手を高々と挙げてのフィニシュゲートを通過。
「やった!やったあ!!やったぞお!!!」と心の中で叫び続けました。まわりの人は他人ばかりだけど、皆同じ気持ちに違いありません。自分自身をそして近くにいるアカの他人をも讃えたい気持ちでいっぱいです。これもマラソンの大きな魅力でしょう。
☆帰国まで
ゴール直後には貝殻でできたレイをかえてもらい、参加賞のメダルやTシャツを受け取ります。
TEAM DIABETES JAPANで集まり、お互いのレースを語り合い、集合写真を撮りました。皆、達成感に満ち足りた最高の笑顔でした。ホテルに帰ってベッドにもぐりこんだ時は心地よい疲労感と安堵感で幸せいっぱいの中、昼寝をしました。この日の歩数は64131歩/日の最高新記録を達成していました。
翌日は軽い筋肉痛。残り少ないハワイ滞在を満喫するべく、散歩しました。街中に参加賞のTシャツを着た人がいます。筋肉痛のせいか、何かカックンカックンしながら歩く人が多く、ユーモラスでした。
☆半年たって・・・
一時ほどのジョギング熱は冷めましたが、まだ時々、ジョギングを楽しんでいます。誰かとハワイの話題が出ると、つい、「実は去年、ホノルルマラソン走ってきたんだあ」と自慢してしまいます。楽しくてつらかったあの4時間半は一生の思い出です。
今は、10月におこなわれるタートルマラソン(21キロ)でTEAM DIABETES JAPANの仲間と再会できるのを楽しみにしています!皆様もぜひ、一緒に走りましょう!!
HECサイエンスクリニック 調 進一郎