日本糖尿病協会

TDJ活動レポート

日本最北端わっかない平和マラソン 2023年9月3日(金)

Last Update:2023年10月11日

TDJ活動レポート 2023年9月

日本最北端わっかない平和マラソンに参加しました。私にとって北の大地でのTDJ活動は初めてとなります。「しっかり活動しよう」という決意を胸に秘め、望みました。フルマラソンのエントリーは727人と少なめでしたが、その分マイペースで走ることができ、かつ自然を満喫できると思いました。

当日は快晴でしたが風が強かったため、スタート前はさほど暑いとは感じませんでした。宗谷岬をスタートし、直射日光と強い向かい風を浴びつつ10Km経過。汗は塩となり皮膚に張りついています。こまめな水分補給を心がけました。そのまま宗谷湾を右手に見ながら15Km地点で内陸に入るコースへ突入。風景は一転、両側は緑の草原になります。そのため海風はなくなったのですが、陽射しは容赦なく照り付けてきます。第一折り返し地点を過ぎた17Km付近で足が痙攣し始めました。ペースを落として走り20Km経過。再び海沿いのコースに戻って陽射しと向かい風の洗礼を受けながら走ります。

21Kmを過ぎからは腰も痛み始め、北の大地を踏みしめる1歩が響きます。ここまでおよそ2時間経過しましたが、かなりのペースダウンをせざるを得ない状況になりました。焦る気持ちとは裏腹に、時折見える巨大風車は優雅に回っています。24Km付近では飛行機が稚内空港に着陸する場面に遭遇し、「飛行機からランナーの姿は見えているかな?」など腰のことは考えないようにしながらスローペースで走りました。

あらためて宗谷湾に目を向けると、遥か先にある稚内市街が何となく確認できます。岬のほぼ先端、そこにフィニッシュテープが待っています。沿道で応援してくれる方々に笑顔で手を振りながら走り続けました。
31Km付近で大福をいただきエネルギー補給しましたが、この時点で既に少し走っては休憩、という状態になっていました。32Kmを超えようやく市街地に突入、日陰を選んで走るよう心掛けました。34Km付近では棒アイスでエネルギー補給し南稚内駅付近を通過、緩やかな右カーブで声援を送っていた中学生とハイタッチしてパワーをもらいました。

36Km付近で北海道メロンとつぶ貝をいただきエネルギー補給したのですが、39Km付近で両足が硬直し完全に動けなくなってしまいました。沿道の方がアウトドアチェアを持ってきてくれたのですが、座ることができません。大きな保冷剤だけお借りして患部を冷やし、落ち着いたところでウォーキングに切り替えゴールを目指しました。

ようやく42Km地点の稚内港北防波堤ドームに到着、スローペースでランを再開しました。足が攣りそうになりながらも、ギリギリのところで持ちこたえフィニッシュテープを切ることができました。

感謝の意を込めてコースに一礼後、いつもと同様TDJ帽子と完走メダルで記念撮影・・・と思ったのですが、肝心のメダルが見当たりません。特にアナウンスもないため、関係者に聞くと「売り切れたので後日配送します」とのこと。私は「今日が誕生日なので絶対に欲しいのですが」と伝えたら、「タグ(リボン)が取れたものならありますけど」と不良品を出してきました。「だったら、要りません」と即答・・・断念せざるをえませんでした。友人と「おそらく見込み発注していたのでは?思いのほか完走率が良くて不足したのでは?あり得ないよね~」などと話しながら、友人が用意してくれたバースデーメガネとタスキで記念撮影。その後、招待ランナーの川内優輝選手と2ショット撮影しました。完走したのにメダルがもらえなかったことを伝えたところ、快くメダルを掲げてくれました。また、「誕生日おめでとうございます」と祝福の言葉をいただきました。完走後は納得いかない状態でしたが、心が救われました。

今回の大会ですが、天候は快晴、最高気温は平年より4℃高い26℃、風速は体感で5~7m/s(ほぼ全行程向かい風)という過酷な環境でした。アクシデントはあったものの、地元の方々の応援や私設エイドでの触れ合い、中学生とのハイタッチなど稚内の良さを感じることができました。TDJとしての活動もしっかりできたと思いました。

最後になりましたが、活動報告に対し写真の掲載許可を快諾いただいた川内優輝選手ならびにあいおいニッセイ同和損害保険株式会社様に厚く御礼申し上げます。
今後の川内選手のご健勝と貴社のさらなるご発展をお祈り申し上げます。

ありがとうございました。

薬剤師 阿部 宏志
(日本糖尿病療養指導士)
(神奈川糖尿病療養指導士)

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