糖尿病患者さんは神経障害や血流障害、免疫力の低下などから足にトラブルを抱えやすくなります。それらを総称して、糖尿病足病変といいます。糖尿病足病変については、下肢の切断、医療費の増大、生命予後のわるさなどの深刻な問題を抱えており、世界規模の課題となっています。そこで今回は、糖尿病足病変とその予防と治療についてまとめられた国際ワーキンググループによるガイドラインについて、神谷英紀先生が詳しく解説してくださいました。

世界の糖尿病人口をみると、アジアの国々がトップ10に名を連ねており、アジア地域での糖尿病対策が喫緊の課題となっています。アジアにおける糖尿病の現状と、日本糖尿病協会をはじめとしたさまざまな組織がこの現状に対してどのような対策を行っているかをご紹介します。

近年、各地でさまざまな自然災害が発生し、大きな被害をもたらしています。いつどこで起こるか分からない自然災害には、常に自分のこととして災害を意識し、備えておくことが大切です。今回は、糖尿病メディカルスタッフにより結成された劇団「なでしこ一座」を中心とした済生会松山病院の災害教育の取り組みを、一座の団員でもあり、糖尿病看護認定看護師でもある徳野みどりさんにご紹介いただきました。

最近は携帯電話やスマートフォンにも搭載されるなど、身近なツールとなってきた「歩数計」。ウオーキング、ランニングなどの運動時に限らない、歩数計を活用した運動療法について天川淑宏先生に教えていただきました。

11月14日は、2006年12月の国際連合総会で定められた「世界糖尿病デー（World Diabetes Day）」です。07年から毎年、11月14日には世界各地でさまざまな建物が「世界糖尿病デー」のシンボルカラーであるブルーに彩られ、糖尿病の予防と治療に関する啓発イベントが開催されています。今月号では、第13回を迎えた「世界糖尿病デー」に各国・地域で行われたブルーライトアップをはじめとするイベントの模様をお届けします。

わたしが1型糖尿病と診断されたのは、英国に留学中の時でした。ちょうどバレンタインデーの頃で、病院からの帰り道、ショーウインドーに並ぶチョコレートを眺めて、「これからの人生、どうなってしまうのだろう…。もうチョコは食べちゃダメなの？」と、不安でいっぱいでした（それは勘違いで、実際はほぼ毎日、食べています。チョコっとずつ）。