近年、味覚障害がある人が増えているといわれています。味覚が正常にはたらかないということは、ただ「味が分からない」というだけではなく、健康状態にも重要な影響をもたらします。食事療法に取り組む糖尿病患者さんにとっても重要な味覚と健康の関係について、笹野高嗣先生に詳しく教えていただきました。

糖尿病の合併症の一つに性機能障害があり、特に男性の糖尿病患者さんでは勃起障害を発症する割合が多いといわれています。しかし、他の合併症と違って「何となく言いづらい…」と感じ、医療者に相談できず、適切な治療を受けられていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本性機能学会の理事も務められる愛媛大学大学院の古川慎哉先生に、糖尿病と性機能障害の関わり、診断や治療方法などについて解説していただきました。

糖尿病患者さんは、なぜフットケアが必要だといわれるのでしょうか？看護師でもあり、ドイツ式フットケアのフスフレーゲの資格も持つ足のスペシャリスト・小松純子さんが、足のトラブルの原因、ケアの方法と共に足を守ることがなぜ大切なのかを教えてくださいました。

笑うことはこころと体に良い影響があるといわれていますが、その科学的根拠はあるのでしょうか。また、糖尿病にとっても笑いの効果はあるのでしょうか。大平哲也先生が詳しく解説してくださいました。

全国各地から約1700人が参加した第6回日本糖尿病療養指導学術集会の模様を、ダイジェストでお伝えします（取材・文＝「さかえ」制作室）。