糖尿病三大合併症の一つ、糖尿病腎症。進行すると、腎不全へと進み、透析を受けることになれば、生活の質（QOL）も著しく損なわれます。確かに、腎症は深刻な事態を引き起こす怖い病気ですが、適切な治療によって健康を回復することも不可能ではありません。腎症の治療の成功例と共に、赤井裕輝先生が詳しく解説してくださいました。

糖尿病の合併症には、長い年月を経て発症する神経障害や網膜症、腎症などの慢性合併症の他に、著しい高血糖によって急速に発症する急性合併症があります。その急性合併症の一つ、「糖尿病ケトアシドーシス」について、詳しく解説していただきました。

インスリン注射をしていると、おなかが硬くなっていることに気付くことはありませんか？気付いてはいるものの、あまり気にしていないということもあるかもしれません。しかし、この硬い「しこり」には注意が必要です。インスリン注射としこりの関係と、なぜ注意が必要なのかを糖尿病看護認定看護師の平岡美紀さんにご説明いただきました。

日本糖尿病協会では関係企業の方々と協力し、糖尿病患者さんの注射製剤の取り違えによる事故を防止するための取り組みを行っています。その取り組みによって新たに作成された「製剤区分マーク」も含め、注射製剤を正しく見分けて使用するためのポイントを、朝倉俊成先生に解説していただきました。

読者の皆さま、こんにちは。2008年6月から全15回にわたり、「奏でる日々」と題して連載させていただいた首村映子です。1型糖尿病と共に自分の音楽と向き合ってきたこの10年を振り返りつつ、「続・奏でる日々」として再び連載させていただくことになりました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

わたしは1型糖尿病歴25年の患者で、高齢者の多い小規模病院で管理栄養士をしています。自分が通院する医院の友の会（みやま会）では会長をしている一方、勤務する病院では、別の会（健康友の会）の事務局として運営に携わっています。また、群馬県糖尿病協会では長年、役員として周辺の会の様子も見てきました。
そんな中で、友の会を模索中の方から「最初はどうしたらいいのかしら？」などの相談をされることもあります。また、この「さかえ」を手にしている方は既に友の会に所属しているかもしれませんが、友の会を続ける中で活発な運営に苦慮されているという話も、あちこちで耳にします。
患者として、医療スタッフとし①療養生活に役立つ糖尿病「友の会」て、長年友の会に関わってきた立場から、今回、友の会をどうやって運営していくかを具体的に書くことで何かヒントになればと、筆を執りました。施設の規模や患者主導かスタッフ主導かによっても状況はさまざまです。あくまでも一例として参考にしていただければと思います。わたしたちも決してうまくいっているわけではありません。時には悩みや本音も出るかもしれませんが、皆さんで考える糸口になれば幸いです。ぜひ、ご意見、ご感想などをお寄せください。