2022年 Vol11. No.3(第49号)
2022年11月28日発行
特集1

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特集1
第9回 日本糖尿病協会年次学術集会ダイジェスト
2022年7月23日(土)、24日(日)、国立京都国際会館を会場として、第9回日本糖尿病協会年次学術集会が開催されました。本学会は昨年まで日本糖尿病療養指導学術集会の名称で開催されていましたが、今回より大会名を改め、日本糖尿病協会年次学術集会として新たなスタートを切りました。
学会では、糖尿病医療に貢献した医療者を表彰する日本糖尿病協会賞の表彰式や受賞講演が行われたほか、本学会の目玉である多職種参加型のスモールグループディスカッションやアドボカシー活動を紹介する講演、初開催のEXPERT社員シンポジウム、教育講演などが行われ、充実した内容となりました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の第7波が迫る中、2日間で延べ約500人が参加。また1593人が参加登録をし、会期後のオンデマンド配信(8月1日~31日)で糖尿病医療や患者支援について学びました。
開会式のあいさつ
内潟 安子(第9回 日本糖尿病協会年次学術集会 会長/東京女子医科大学附属足立医療センター)…7P
プログラム
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2022年度 日本糖尿病協会賞表彰式
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2022年度 日本糖尿病協会賞 受賞講演
中村 昭伸(北海道大学大学院)
安西 慶三(佐賀大学医学部)…12P
スモールグループディスカッション
ライフステージに応じたWell-being
①幼少期-学童期-思春期 ②働き盛り ③動ける高齢者 ④サポートが必要な高齢者
状態に応じたWell-being
⑤腎症合併 ⑥足壊疽合併 ⑦インスリンポンプ ⑧食事療法 ⑨肥満 ⑩糖尿病カンバセーション・マップ
担当ファシリテーター一覧…18P
イブニングセミナー 新時代のCDE
矢島 鉄也(日本糖尿病協会/千葉大学)
戸崎 貴博(医療法人TDE 糖尿病・内分泌 内科クリニックTOSAKI)
平岡 めぐみ(四日市羽津医療センター)
島 弘美(医療法人社団大仁会 大石病院)
吉本 美枝(公益社団法人 京都府歯科衛生士会)…30P
海外からのメッセージ 世界と日本の糖尿病医療
メアリー J トーマス(日本イーライリリー株式会社 糖尿病・成長ホルモン事業本部)…34P
特集2

司会 小林邦久(福岡大学筑紫病院)…36P
DM Ensemble(2012年5月~2022年8月)特集記事一覧
特集2
日本糖尿病協会 編集委員 座談会
『DM Ensemble』10年の振り返りと新創刊に向けて
糖尿病をもつ人の治療をサポートするCDEのための医療誌『DM Ensemble』は、2022年に創刊10周年を迎え、2023年2月号で誌面のリニューアルを予定している。本座談会では、本誌の編集委員として活躍されている先生方にお集まりいただき、『DM Ensemble』の10年の振り返りと今後の取り組みについてお話しいただいた。(『DM Ensemble』編集部)
連載「地域発! 糖尿病療養指導士の活動報告」
連携は地域を救う
~CDEのネットワークを張りめぐらそう~ FROM 長野
仲 元司(東北信地域糖尿病療養指導士育成会/佐久市立国保浅間総合病院)…52P
連載「地域発! 糖尿病療養指導士の活動報告」
連携は地域を救う
~CDEのネットワークを張りめぐらそう~ FROM 長野
今では全国各地に地域糖尿病療養指導士(CDEL)の団体ができて活動しています。まだ設立後間もなく気力に満ちあふれている団体もあるでしょうし、10年以上経過して今後の運営に悩んでいる団体もあるでしょう。日本糖尿病協会(JADEC)では補助金やeラーニングなどによりCDEL団体の助成を行うとともにCDEネットワークを作って団体同士の横のつながりを推進しています。
長野県では2000年の日本糖尿病療養指導士(CDEJ)認定制度発足を受けて2002年にCDEJ同士の交流と研鑽の場、長野県糖尿病療養指導士研究会を立ち上げました。また、2008年にはCDEJではカバーできない診療所や調剤薬局、行政のスタッフも参加でき、1次~3次予防まで幅広くかつ地域に密着した活動を展開する目的で東北信地域糖尿病療養指導士育成会(東北信L-CDE)が誕生しました。県内ではその後、飯田、下伊那、中信、上伊那と合計4つのCDEL団体が創立され、4団体をつなぐ信州LCDEサミットも開催されています。
症例クイズ
高齢独居の男性患者さんの食事療法
関 友紀(オハナ糖尿病内科クリニック)…57P
連載「糖尿病診療update」
糖尿病での感染症の病態を考える
伊藤 公大(岐阜大学大学院/松波総合病院)…59P
連載「糖尿病診療update」
糖尿病での感染症の病態を考える
糖尿病の患者さんが一般健常人の集団に比べて感染症に罹患しやすいことはよく知られていますが、糖尿病を明確に「免疫不全」として定義するかについては議論があります。一方で、わが国の糖尿病の患者さんの死因として、感染症は悪性腫瘍に次いで多くなっているのも事実です。
糖尿病と感染症の接点はあらゆるところに見受けられます。下肢神経障害を有する結果、足部の外傷に気付かずに壊疽に至るということは一般によく経験される事例です。糖尿病の患者さんでは、歯周病や周術期の手術部位感染、感染をきっかけとしたストレス高血糖などへの対策も重要です。また、昨今の世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、感染症そのものへの関心も高まっています。本稿では糖尿病と感染に焦点を当ててお話しします。
インフォメーション
日本糖尿病協会 『DM Ensemble』新創刊のお知らせ…表2
日本糖尿病協会 電子書籍サービスKaLib(カリブ)のご案内…2P
日本糖尿病協会 第10回 日本糖尿病協会年次学術集会のご案内…表3
次号予告/編集後記/購読確認票…64P
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