第12回JADEC年次学術集会

Japan Association for Diabetes Education and Care

会長挨拶

この度、JADEC(日本糖尿病協会)が主催する第12回JADEC年次学術集会のお世話をさせて頂くことになりました。

糖尿病診療に関わる医療関係者全てを対象とした参加型プログラムが特色である本学術集会は、2013年に日本糖尿病協会療養指導学術集会として発足しました。その後、回を重る毎に内容の充実が図られ、第11回の昨年よりJADEC年次学術集会と表記も変更となりました。第12回となる今回は、より広範囲から従来にも増して数多くの方々に参加して頂けるよう、本集会の発祥の地でもあり慣れ親しんだ関西を離れて、初めての試みとして関東で開催する事といたしました。

さらに、プログラムにつきましても、従来にも増して実践に役立つ企画を考えております。なかでも、JADEC推奨の患者支援ツールである糖尿病カードシステムは、糖尿病腎症重症化予防プログラムの遂行支援ツールや生活習慣病指導管理料算定の際の情報提供ツールとしての応用など、近年その適応範囲が著しく拡大してきています。そこで、今回はより具体的な使用例を数多く紹介するとともに、使用しての感想や疑問点、今後の発展の可能性といった意見交換の場を設けたいと考えております。また、長年に渡って築き上げられてきた糖尿病診療およびそれを取り巻く環境と、最新のテクノロジーや社会環境の変化が協調することで期待される将来の糖尿病診療を展望する機会になれば幸いです。

(遅野井 健)

このたび、第12回JADEC年次学術集会の会長を仰せつかり、2025年7月19日(土)・20日(日)の2日間に渡って、【最適なダイアベティスケア実践に向けた伝統と革新】をテーマとしてパシフィコにおいて開催する運びとなりました。

私は、糖尿病を持つ人と臨床の場において長年にわたり関わってまいりました。その関わりも徐々に変化し、個人からチームへの関わり方も変化しています。最近では心理やコミュニケーション技法も重要な視点となっています。そのような中で日々の糖尿病をもつ人々との関わりにおいて、様々な不安やとまどいを抱えている医療スタッフもいると思います。本学会は設立以来、糖尿病に関わる医療スタッフの研究・実践する者の研鑽の場となっています。ぜひみなさまの意見交換の場として、今後の足がかりを築くことを祈念しております。

(道口 佐多子)

第12回JADEC年次学術集会
会 長  遅野井 健   
道口 佐多子
(医療法人健清会 那珂記念クリニック)

 

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