糖尿病連携手帳
当協会が発行しております「糖尿病連携手帳」は2010年8月に初版を発行し、第3版として糖尿病診療の地域連携の中で広くご活用いただいておりました。この度、糖尿病患者を取り巻く環境の変化に対応し、利用者の皆様のご要望に応える目的で2020年4月に【糖尿病連携手帳 第4版】を発行しました。詳しくは下記をご参照ください。
また、活用方法についてまとめた動画もございますので下記からご覧ください。
解説:日本糖尿病協会グッズ編集委員 下野 大 先生
監修:公益社団法人日本糖尿病協会
制作:キッセイ薬品工業株式会社
表紙
第4版の新しい手帳であることがわかるようにマスコットキャラクターの「マールくん」が表紙に登場しています。また、複数の患者さんの手帳があると渡し間違いが起こるため、一目で見てわかるように表紙に名前を記載できるようにしました。
糖尿病連携の概略と説明(内容改訂) P 2-3
かかりつけ医と専門医、歯科医師、眼科医、ケアマネジャーが役割分担をして患者さんの診療を行うことを見開きページで説明しています。
第4版では、かかりつけ薬剤師制度の開始に伴い、かかりつけ薬局を「かかりつけ薬剤師」に改めました。また、地域において健康診断や保健指導、受診勧奨の役割をつとめる方々を「市区町村(保健師・管理栄養士)」としました。
基本情報(内容改訂) P4-7
患者さんの氏名や住所、身体情報、生活習慣、病態、かかりつけ医等を記入するページです。
第4版では、さまざまな世代で手帳の活用が考えられますので、和暦を削除しました。また、食事療法の際には目標体重を決めて指示エネルギーを検討するものとなり、「標準体重」の欄は削除しました。薬剤に関する特記事項を記載するために、薬剤情報を「薬剤特記事項」としました。P2-3(糖尿病連携の概略と説明)の変更に伴い、「かかりつけ薬剤師」へ変更、「市区町村(保健師・管理栄養士)」を追加しました。就労者の糖尿病治療の観点から「産業医」も追加しました。
検査結果(内容改訂) P8-15
検査結果を記入するページです。
第4版では、患者さんがわかりやすいよう検査項目を肝臓・脂質・腎臓に分けました。また、1ページに2行とすることで記入スペースを大きくしています。面談の記録は検査結果と時系列が並んでいる方が分かりやすいため、「治療・指導のポイント」欄に記載します。
眼科・歯科(内容改訂) P16-19
眼科・歯科の検査結果を記入するページです。
第4版では、日本糖尿病眼学会ならびに日本歯科医師会のアドバイスをもとに検査項目を変更しています。また、記載欄が少なく1冊に書ききれないという意見をいただいており、2ページから4ページに増やしました。
関連検査(新設) P20-23
網膜症・腎症・神経障害やその他の検査を2回分、簡単に記載できるページを新設しました。また、足チェックでは記載しやすいようにイラストを設けました。高齢化がすすむ中、サルコペニアやフレイルといった病態が今後ますます重要になるため、骨格筋指数(SMI)・握力の項目を新設しました。
検査計画(新設) P24-25
適切な内容の検査を適切な時期に行うため、2年間にわたる検査計画を記載するページを新設しました。
日糖協教育資材(内容改訂) P26-27
日本糖尿病協会が発行している糖尿病教育資材を紹介するページです。
血糖コントロールの目標(改訂なし) P28-29
日本糖尿病学会が推奨する血糖コントロール目標(※)を記載しています。
※高齢者糖尿病の血糖コントロール目標は高齢者糖尿病の治療向上のための日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会より引用
糖尿病とその合併症・併存症/網膜症と腎症の病期(内容改訂) P30-33
糖尿病の代表的な合併症・併存症である「網膜症」「神経障害」「腎症」「動脈硬化」「歯周病」の概要と予防のポイントを記載しています。また、「眼科医への受診間隔の目安」と「腎症の病期」について記載しています。
連携自由記載欄(新設) P34-35
患者さんの状態など必要な事項を自由に記載いただくページを新設しました。
奥付(内容改訂)
糖尿病連携手帳の著作権について
糖尿病連携手帳の無断複写は、著作権法上での例外を除き禁じられています。本手帳の複写、転載、翻訳、データベースへの取り込み及び送信に関する許諾権は日本糖尿病協会が保有しますので、転載などを希望する際は、日本糖尿病協会事務局にお問合わせください。