ごあいさつ

(社)日本糖尿病協会理事長 清野 裕

日糖協理事長 清野裕

当協会は、糖尿病に関する知識の普及啓発や療養指導、糖尿病に関する調査研究、 糖尿病治療の標準化や新しい医療導入のための環境の整備、国際交流を通じた海外との連携を その理念に掲げ、広く国民の健康増進に寄与することを目的に、患者、医療スタッフ等の 連合体として組織された公益法人団体で、構成員は糖尿病患者、医師・コメディカルなどの 医療スタッフからなり、現在約10万人の会員を擁しています。

しかし、我が国の糖尿病患者数がすでに740万人、予備群880万人という現状を考えると、 極めて脆弱な団体といわざるを得ません。これまで入会の手続きが少し複雑でしたが、 今後はこれを簡素化し、会員の増加と国民の健康維持に役立てていきたいと考えています。 会員になることによって、糖尿病情報誌「さかえ」などから糖尿病やその予防に関する知識が取得でき、 シンポジウムや支部活動に参加してその実践を行うことなどができます。 私が会員の皆様にさらに期待するのは、このような機会に恵まれない人たちに、 病気に対する知識や療養の援助をするボランティア活動です。さらにこれを拡げて、 充分な医療を受けられない開発途上国の人達の支援も行っていきたいと考えています。

国においても、糖尿病の増加は社会的・経済的損失のみならず、 患者のQOL低下をきたすことから看過できず、さまざまな対策の取り組みを始めようとしています。 当協会に対しても、患者並びに一般国民への糖尿病に関する情報発信や療養指導、予防等について、 大きな役割が求められています。一人でも多くの方に協会に入会いただき、 力をあわせて新しい国民病といわれる糖尿病の克服にまい進していきたいと考えています。